最近、スネイプがホグワーツを卒業したばっかりの時期のことを文章に書いてみて、悩んだところがいくつかありました。
その一、スネイプは、自分を「半純血」と言っていましたが、彼の父親がマグルだとわかっている人、思っている人は、どれくらいいたか。スネイプ自身は、そのことに抵抗はあったか。
その二、スネイプは、死喰い人時代(裏切ったあとも含めて、第一次ヴォルデモート最盛期)に、人が死ぬのを見たことがあるだけではなく、自分自身が手を下したこともあるのか。
もうひとつはここに書くにははしたない話なので割愛します(けっこう悩んだことある人いると思うけど…)
半純血という言い方なので、「マグルと純血の子ども」ではなく、「名家の純血とふつーの魔法族の子ども」ととられる可能性もあったと思います。
でも、ホグワーツ特急に乗るときなんかにマグルの服を着ることもあっただろうし、普段の会話で家族の話も出るだろうし、そういうことを総合していくと、はっきりとは言われなくても、どうもあいつの父親はマグルじゃないかという噂くらいはあったはずだと思うのです。
暴れ柳事件のあとのリリーとの会話のなかで、マルシベールやエイブリーなどスリザリンの仲間のことが出てきますので、少なくともそのころには、スリザリンの人間関係は順調になっていた、少なくとも庇うべき友達ができていたと推測できます。
それまでに誹謗中傷を受けたことがあったかどうかは、もう想像するしかないと思いますが、可能性は低いような気がします。
スネイプの能力が優れていること(父親のことがわかるまでに、人望を集められた可能性があります)、スリザリンの中でも力のある人々に気に入られていたらしいこと(ルシウスやスラグホーンの後ろ盾があればそうそう手出しはできないはず)、そして、リリーのことがあるまで、マグルやマグル生まれへの差別について深刻に考えた様子が見受けられないことからです。
もう一つの、死喰い人時代の殺人の問題も、作中の手がかりはあまりないように思われます。
死の秘宝のダンブルドアとの会話の中で、かなりの人の死を「見てきた」と言われていますが、単なる目撃者であったのか、それ以上の意味があるのかは読み取れません。
さて、スネイプは、主に諜報活動をやっているようでしたが、かなり優秀なスパイであることは反論の余地がないと思います。
敵に気づかれずに、または敵を騙して、情報を持ってくることができます。
つまり、諜報活動に専念しているかぎりでは、スネイプは人を殺す必要などないと考えられます。
しかし、それではスネイプが人を殺したことはなかったかと考えると、疑問はあります。
まず、彼が最初から優秀なスパイであったかどうかという問題があります。
トレローニーの予言を盗聴したときは、明らかに失敗しました。盗聴しているところを発見され、取り繕いはしたものの、結果中途半端な情報を持ち帰り、ヴォルデモートは破滅の道をたどるわけです。
こういう失敗が他にもあったか、その結果誰かを手にかけるはめになったかはわかりませんが、可能性は残ってしまいます。
もう一つ、もう少し可能性の高い話としては、スネイプが諜報活動だけをやっていたとは限らないということもあります。死喰い人たちの仕事がそんなにきっちり分かれていたかどうかということです。
死の秘宝で隠れ家に移動するハリー達を追ってきたとき、待ち伏せしていた死喰い人たちの中にスネイプもいました。その夜の彼は戦闘員だったわけです。
スネイプの戦闘シーンはいくつかありますね。決闘クラブ。謎のプリンスの逃亡シーン。死の秘宝でハリー達を追跡したシーン。同じく七巻でマクゴナガル教授との戦い…ハリー追跡では狙いをはずすという失敗をしていますが(箒に乗っていたためでしょう)、それ以外は優位か、互角の戦いをしています。戦闘能力も十分にあったということです。
ダンブルドア殺害計画では、ドラコが失敗したときの保険としてスネイプがつけられています。
スネイプは実力もあり、それに相応の場数も踏んでいるし、そのことはヴォルデモートも知っている、つまりスネイプは死喰い人たちの前でも戦ったことがあると考えられます(ヴォルデモートがドラゴンボールのスカウターみたいな能力を持ってるとなれば話は別ですが)。
そして、ひっきりなしに人が死んだというヴォルデモートの最盛期に、一人も殺さずに戦うというのは、無理があるでしょう。それこそ疑いをかけられかねません。
以上を総合して、私は、スネイプが人を殺したのは、ダンブルドアが初めてではないと考えます。そこまで考えると、そのとき青年だったスネイプはその事件をどう受け止めたのかがとても気になるのですが、今回はもう二つの件を書いてしまっているので、ここで筆を置かせていただきましょう。
その一、スネイプは、自分を「半純血」と言っていましたが、彼の父親がマグルだとわかっている人、思っている人は、どれくらいいたか。スネイプ自身は、そのことに抵抗はあったか。
その二、スネイプは、死喰い人時代(裏切ったあとも含めて、第一次ヴォルデモート最盛期)に、人が死ぬのを見たことがあるだけではなく、自分自身が手を下したこともあるのか。
もうひとつはここに書くにははしたない話なので割愛します(けっこう悩んだことある人いると思うけど…)
半純血という言い方なので、「マグルと純血の子ども」ではなく、「名家の純血とふつーの魔法族の子ども」ととられる可能性もあったと思います。
でも、ホグワーツ特急に乗るときなんかにマグルの服を着ることもあっただろうし、普段の会話で家族の話も出るだろうし、そういうことを総合していくと、はっきりとは言われなくても、どうもあいつの父親はマグルじゃないかという噂くらいはあったはずだと思うのです。
暴れ柳事件のあとのリリーとの会話のなかで、マルシベールやエイブリーなどスリザリンの仲間のことが出てきますので、少なくともそのころには、スリザリンの人間関係は順調になっていた、少なくとも庇うべき友達ができていたと推測できます。
それまでに誹謗中傷を受けたことがあったかどうかは、もう想像するしかないと思いますが、可能性は低いような気がします。
スネイプの能力が優れていること(父親のことがわかるまでに、人望を集められた可能性があります)、スリザリンの中でも力のある人々に気に入られていたらしいこと(ルシウスやスラグホーンの後ろ盾があればそうそう手出しはできないはず)、そして、リリーのことがあるまで、マグルやマグル生まれへの差別について深刻に考えた様子が見受けられないことからです。
もう一つの、死喰い人時代の殺人の問題も、作中の手がかりはあまりないように思われます。
死の秘宝のダンブルドアとの会話の中で、かなりの人の死を「見てきた」と言われていますが、単なる目撃者であったのか、それ以上の意味があるのかは読み取れません。
さて、スネイプは、主に諜報活動をやっているようでしたが、かなり優秀なスパイであることは反論の余地がないと思います。
敵に気づかれずに、または敵を騙して、情報を持ってくることができます。
つまり、諜報活動に専念しているかぎりでは、スネイプは人を殺す必要などないと考えられます。
しかし、それではスネイプが人を殺したことはなかったかと考えると、疑問はあります。
まず、彼が最初から優秀なスパイであったかどうかという問題があります。
トレローニーの予言を盗聴したときは、明らかに失敗しました。盗聴しているところを発見され、取り繕いはしたものの、結果中途半端な情報を持ち帰り、ヴォルデモートは破滅の道をたどるわけです。
こういう失敗が他にもあったか、その結果誰かを手にかけるはめになったかはわかりませんが、可能性は残ってしまいます。
もう一つ、もう少し可能性の高い話としては、スネイプが諜報活動だけをやっていたとは限らないということもあります。死喰い人たちの仕事がそんなにきっちり分かれていたかどうかということです。
死の秘宝で隠れ家に移動するハリー達を追ってきたとき、待ち伏せしていた死喰い人たちの中にスネイプもいました。その夜の彼は戦闘員だったわけです。
スネイプの戦闘シーンはいくつかありますね。決闘クラブ。謎のプリンスの逃亡シーン。死の秘宝でハリー達を追跡したシーン。同じく七巻でマクゴナガル教授との戦い…ハリー追跡では狙いをはずすという失敗をしていますが(箒に乗っていたためでしょう)、それ以外は優位か、互角の戦いをしています。戦闘能力も十分にあったということです。
ダンブルドア殺害計画では、ドラコが失敗したときの保険としてスネイプがつけられています。
スネイプは実力もあり、それに相応の場数も踏んでいるし、そのことはヴォルデモートも知っている、つまりスネイプは死喰い人たちの前でも戦ったことがあると考えられます(ヴォルデモートがドラゴンボールのスカウターみたいな能力を持ってるとなれば話は別ですが)。
そして、ひっきりなしに人が死んだというヴォルデモートの最盛期に、一人も殺さずに戦うというのは、無理があるでしょう。それこそ疑いをかけられかねません。
以上を総合して、私は、スネイプが人を殺したのは、ダンブルドアが初めてではないと考えます。そこまで考えると、そのとき青年だったスネイプはその事件をどう受け止めたのかがとても気になるのですが、今回はもう二つの件を書いてしまっているので、ここで筆を置かせていただきましょう。
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