●今日は、ハリポタじゃない本の話を書きます。
●中学生?くらいの頃から何度も読んでいるミヒャエル・エンデの『モモ』ですが、授業の課題図書に入っていたのを幸いに、また読み返し始めました。
(モモならよく覚えているからたとえ読み終わらなくても、レポートは出せるだろうという小ずるい読みもありました・・・)
昔はただただ怖かった、灰色の男たち(敵役)なのですが、今読み返すとすごく悲劇的な存在です(その命が完全に人間に依存していて、人々の時間を奪う以外に選択肢がないところなど・・・)。
特に、モモを罠にかけようとして、逆に自分たちの秘密をしゃべらされてしまう外交員BLW/553/cが好きです。
あと、ディテールまで凝りに凝り、練りに練られた作品だったんだな、とも思いました。
エピソードがひとつひとつ丁寧だし、そこそこに楽しい寄り道もしてくれるし(モモの友達のジジが創作した物語の章とか)、描写も詳しいし、しかし、くどいということはないし・・・すごいなあと思います。
ただただ感心するだけで、どうやってレポートにすればいいのかは、全然わかってないのですけどね(^^;
●あと今日読んでいたのは、マーク・ボイルの『ぼくはお金を使わずに生きることにした』。
タイトルを見て、冒険精神でゼロ円生活にチャレンジしちゃった人なのか?とかんちがいしてたのですが、すみません全然違いました・・・。
著者のマークさんは、「お金を使わないことによって、人と人とのつながりが生まれ、よい世界ができる」という主張のもと、「お金がなくても豊かに暮らせること」を証明するために、自分で実験をしたんだそうなんです。
経済学の知識はほぼゼロなので、第一章「なぜ「カネなし」を選ぶのか」だけでも私は相当びっくりでした。
●この二冊は、たまたま、どちらも裏テーマ『絆』みたいなところがあって、モモは友達との絆を断たれて灰色の男たちに立ち向かうようになるし、マークさんの主張にも無料でスキルやものを提供し合えるコミュニティが作れたら、みたいなのがあったので、おもしろい併読になったなーと思っています。
●拍手ありがとうございます。いつも幸せな気持ちをいただいてます♪