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●「大学で読むハリー・ポッター」を読了しました。
ときどき「いやいやいや!」とつっこみを入れたりしつつも、すごく面白かった!です。
ヴォルデモートの階級コンプレックス、映画化されたハリー・ポッターについて、ハリー・ポッターに見られる帝国主義など、興味深い話題はいくつもあったけど、スネイプファン的に「ほほう^^」と思ったのは最後の章「ハリー・ポッターと英語の教室」でした。

●この章の中で、ロン、ハーマイオニー、スネイプの三人の、怒りの台詞が比較されているところがあったんです。
そこを読むと、ロンは単純な言い回しで、罵倒語を使うなどしていて、わかりやすい(ちなみに、映画のロンは小説に比べて俗な言葉遣いが多いそうです)。
ハーマイオニーは感情は抑えているけれども、余計な、かちんとくる一言を付け加えたりして、皮肉っぽさがあります。

●二人に比べて、スネイプは間接的な表現を好んでいます。(彼は、普段から「~だと思われる」といったような慎重な言い回しが多いとのこと)
感情は誰よりも抑えていますが、ものすごく嫌みです。
そして、ハリーに対して激昂したとき(「アズカバンの囚人」日本語ハードカバー版468ページ)でさえも、くだけた表現ではなく、「SILENCE!」という、「学校の先生口調」で怒っているんだそうです!
この「学校の先生口調」という表現には、勉強中であることも忘れてきゅんきゅんしました。
感情が極限近くまで高ぶっているときにさえ、そんな言い回しをするというのは、(言い方おかしいですが)スネイプは骨の髄まで先生なんだなという感じがしたからです。
「先生らしい言い方」が染みついているんだなと思ったんです。すごく愛おしくなりました。

●ちなみに、日本語版を確認したら、単に「黙れ!」という訳になっていました。
「学校の先生らしく」というニュアンスを加えて訳せないものかどうか、ちょっと考えましたが、うーん、納得いくものは出てきません。その台詞一つだけ抜き出すなら、「黙りなさい」でしっくりくる気もするのですが、前後の口調とのつながりがおかしくなるのです。
そんなことをぐるぐる考えていたら、「スネイプを敬語キャラにしておけばよかったんじゃないか」と思えてきました。だいぶ煮詰まった頭で考えているので、異論は認めますが、それなら「学校の先生らしさ」も出すことができるだろうし、さらなる嫌みったらしさをも表せた可能性があると思うんです。

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本とマンガ(特にハリー・ポッターシリーズと、南国少年パプワくんなど)が好きな管理人のブログです。数年前に精神をわずらい、治療をつづけています。
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