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巻末付録を残して「これから「ハリー・ポッター」の話をしよう」をほぼ読了しました。
これは、とにかく、読んで面白いものです。

内容は、ハリー・ポッターが物語としてどんな意味を持っているか・・・どんなメッセージを発信しているかを、ストーリー、トリック、キャラクターの分析から導いていくというもの。
こじつけらしいところも見えますが、ハリポタの理屈っぽいところが好きな方にはたまらないことでしょう。
特に著者中村さんのロンへの愛は半端なものではないようで、私はこれだけで読む価値があるんじゃないかと思いました。
ロンがこんなに重要人物だったなんて知らなかったよ・・・。ごめんロン・・・。

スネイプの解釈については、軽く触れられた程度です。
「Look at me」の場面などについての解釈で、「自分にとって大事なものだけを「切り取って」愛するというのが、スネイプの特徴」で(ハリーは死んでもいいからリリーだけは助けてほしいと願ったり、手紙や写真を都合のよい一部だけ持ち帰ったりしているところもあわせて)、愛し方が「自己中心的である」、というものでしたが、これはちょっとギモン。
著者によると、もともとスリザリン=自己中心的、グリフィンドール=自己犠牲的なところがあるそうですから、まあ、理屈としてわからない話ではないのですが。
スネイプは、その自己中心的だという愛のために、ハリーに半生を捧げて死んでいくのだから、後半生は人一倍自己犠牲的でもあるわけで(そこは著者も認めていますが)・・・
なんだか違和感のある部分だったのです。
どっちにしろ、スネイプの扱いは小さいです。この本のメインは、ハリー・ロン・ハーマイオニー・ダンブルドア・ヴォルデモートの五人なので・・・。

いろいろ書きましたが、読んでよかったと思いました。
読み物としても楽しかったし、ハリポタをまだまだ深く掘り下げて読めるとわかったし、「これが真実!」というのではなく、「いろいろな読み方があるけど・・・」という姿勢で書かれているのもポイントが高いです。
ハリポタは、これからじわじわ読み返そうと思ってます。

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本とマンガ(特にハリー・ポッターシリーズと、南国少年パプワくんなど)が好きな管理人のブログです。数年前に精神をわずらい、治療をつづけています。
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